失恋シンデレラ
第2話 とどかない恋
「みなみ、5限の数学のノート見せて!私今日当たるの忘れててさ」
昼休み、私のところに来た葉月(はづき)の第1声がそれだった。
「いいよ、はい」
私はブルーの表紙の数学のノートを、葉月に手渡す。
「ありがとう!いまから必死に写すわ」
「葉月はいつもみなみに頼りきりだね」
弁当を持って前の席から移動してきた美姫(みき)が、私の隣の席に座る。
「みなみは真面目だから、本当に頼りになるわ」
ノートを受け取った葉月は、私の前の席で自分のノートに写し始める。
私はそんな葉月を横目に見ながら、自分のお弁当の蓋を開ける。
「今日もみなみの弁当、美味しそうよね」
美姫は自分のお弁当を食べながら、私のお弁当を見つめている。
「それを自分で作ってるっていうのが、またびっくりよね」
「そんなことないよ。普通だよ?」
「いい奥さんになるわ」
美姫は自分の箸で私の卵焼きをひょいっと取り、口に運ぶ。
「ん、美味しい」
美姫は口をもぐもぐさせながら言う。
「ありがとう」
未だにそう言われるのは、嬉しいけど照れるなあ。
昼休み、私のところに来た葉月(はづき)の第1声がそれだった。
「いいよ、はい」
私はブルーの表紙の数学のノートを、葉月に手渡す。
「ありがとう!いまから必死に写すわ」
「葉月はいつもみなみに頼りきりだね」
弁当を持って前の席から移動してきた美姫(みき)が、私の隣の席に座る。
「みなみは真面目だから、本当に頼りになるわ」
ノートを受け取った葉月は、私の前の席で自分のノートに写し始める。
私はそんな葉月を横目に見ながら、自分のお弁当の蓋を開ける。
「今日もみなみの弁当、美味しそうよね」
美姫は自分のお弁当を食べながら、私のお弁当を見つめている。
「それを自分で作ってるっていうのが、またびっくりよね」
「そんなことないよ。普通だよ?」
「いい奥さんになるわ」
美姫は自分の箸で私の卵焼きをひょいっと取り、口に運ぶ。
「ん、美味しい」
美姫は口をもぐもぐさせながら言う。
「ありがとう」
未だにそう言われるのは、嬉しいけど照れるなあ。