恋季節~春夏秋冬~
「秋葉っ♪」
気づけば私の目の前には健がいた。
下を向いていた私を覗き込むように顔を近づけてくる。
なんでこいつこんなとこにいんの?
って思って周りの様子を伺うと、みんなもう帰り始めている。
あ、終わってたんだ。
全然気付かなかった……。
「秋葉」
「え?」
「眉間に皺よってる」
そう言って健が私の眉間に人差し指をぽんって当てる。
!!!????
その行動にビックリしてしまい声にならない。
「あれ? 秋葉どうしたの?」
「な……んも…ない」
何……今の。
顔が……
……熱い。
「秋葉、帰ろー♪」
「あ、うん―…」