恋季節~春夏秋冬~
「何笑ってんのよ!(怒)」
「ご、ごめ……だって秋葉の本音聞けたから嬉しくてさー♪」
何言ってんだコイツ……。
「いつもなんか心の中でためててさー
春姉ちゃんにも言ってないんだろ?
秋葉弱み見せるの嫌いそうだし~
言いたいことは誰かに言わなきゃ、秋葉がパンクしちゃうよ」
ニコッと私に笑いかけてくる。
健はいつから、こんな表情をするようになったんだろ?
いつからこんなこと言うようになったんだろ?
いつからこんな男のコだったんだろ――…?
え?
なんだか一気に顔が熱くなる。
え? え??
なんで顔が熱くなるの?
私……?
「秋葉、帰ろっか♪」
「あ、うん…」
なんで顔が熱くなるかは、今はまだわかんないままがいいや。
今感じれるのは私の手を引く、私より少し大きな健の手のぬくもりだけで。