恋季節~春夏秋冬~
オレに言わせれば亜由だって昔はもっと勇ましかった。
なのに最近は少しぶりっ子気味というか……
“女のコ”なんだ。
別に悪いとは言わないけど…
なんだろう?
亜由だけど、亜由じゃない。
そんな気がする。
「あ、亜由最近別れたんだって?」
「……今アイツの話ししないでくれる?」
超笑顔だけど頭にはいわゆる怒りマークがついている。
「だから言ったのに。
アイツとは続かないって。
続いて2週間って…昨日がちょうど2週間だったな」
「う、うるさいなぁ……」
亜由は最近まである男と付き合ってた。
ヘラヘラしてて、なんとも言えない相手。
「しかも冬の続いても何日っていうの当たるんだもん。
悔しいよねー」
「じゃぁ続かせればいいじゃん」
「それが出来ないから苦労してんのっ
もう次こそ続けてやる!!」
「ま、頑張って」
「ムッカ~ あ。 」
突然思い出したかのように、素で あ っていう亜由。
チラッと亜由を見ると
「じゃぁさ、あたしと冬が付き合えばいいじゃん♪」
なんて楽しそうに言っている。