恋季節~春夏秋冬~
「春姉は長くて綺麗。
夏兄はちょっと短い。
亜由程じゃないけど」
「冬は一言多いッ!」
「秋姉はどうだろ。
多分普通かな」
「シカト?」
亜由が声を低くして顔をしかめてオレを見る。
まぁシカトしたけど。
めんどくさそうだし。
「もー冬あたしと付き合う気無いでしょーっ?」
今度は脱力というか、呆れ気味に聞いてくる。
そんなこと言われたってオレから付き合ってほしいだとか言ったわけじゃないけど?
「亜由が勝手に言い始めたのにそれをオレにいうのはおかしいでしょ」
本当のこと言っただけなのに
「う゛~~っ」
って唸ってオレを睨む。
そんな睨まれたってさ…
「ムリならやめればいいのに」
「嫌!!
今度こそ続けてやるんだからっ!」
「あそ。 頑張って」
「冬冷たいーっっ!」
もう、どうすればいいんだよ。