恋季節~春夏秋冬~
「だからその彼氏さんって普通彼女さんを送ってくと思うんだけど?」
でも…
そーです!
「篠宮くんのお家どちらですか?」
「え、あっちの方」
私の家とは反対の方向を指す。
真逆…
「!! ダメですっ
私の家と真逆ですっ!
篠宮くんに迷惑かけてしまいますっ!!」
必死に篠宮くんに訴える。
「オレが送りたいって言っても?」
「あ…ぅ…
とっとりあえず今日は夏野来るんで…
あのっ 違う日にお願いしますっ」
「……だからその弟くんがさ…」
何かボソッと篠宮くんが言う。