恋季節~春夏秋冬~
「えーっと…12時!」
「じゃぁ後で持ってくね。
電話するから」
「おーよろしく!」
春に頼んで家を出て、
自転車に飛び乗り学校までダッシュする。
その途中、彩人と彩名を見つける。
声を掛けようとしたら、向こうが先に気づいて
「おっ! 夏おはよ!」
「夏先輩おはよーっ!」
彩人が先に挨拶し、続いて彩名が挨拶をしてくる。
「おー 2人共おはよ」
「なー夏、聞いてー
コイツ朝卵焼き作ろうとして真っ黒コゲにしてやんの(笑)」
彩名を横目で見ながら大笑いしている。
その大笑いしてる彩人を彩名が睨んでいる。
「大体なんで彩名は卵焼き作ろうとしたわけ?」
「あ~… 夢でお兄ちゃんに卵焼きすら作れないって言われて悔しかったから……」
と言った彩名の答えに俺と彩人は大笑い。
「…はは!
…夢なのにっ…くっ…」
「現実に言われてねェのにかよ!!」
夢と現実ごっちゃってすげーわ。
彩名最高!(笑)
「そんなに笑わなくてもいいじゃんっ!」
と言って彩名はさっさと行ってしまう。
「ありゃりゃ」
「まぁ気にすんな。
すぐ機嫌戻るから」
「おー」
とは言われても多少気になっちまうのはやっぱ好きだからかなぁー。