恋季節~春夏秋冬~
って…。
そんなことばっか考えてる…。
けどさっ
だけどさっ
私ってやっぱり弱い人みたい。
だって夏先輩がマネージャーの先輩と2人で話してるの見てるだけで、こんなにモヤモヤした気持ちになるんだもん。
見たくない。
見たくないっ。
見たくないっ!
こんな気持ちになる自分も…
「……見たくない…」
「何が??」
私の独り言にお兄ちゃんが返す。
「わッ! 何してんのっ!?」
「何って飲み物」
私の持っている飲み物を指しながらいう。
「あ…ごめ…」
「彩名は夏が好きだもんなぁ~♪」
私の視線の先を見てから、意地悪そうな顔してお兄ちゃんがからかってくる。
「ちっ 違うもんっ!」
お兄ちゃんにバレたら大変だよっ!
何言われるかわかったもんじゃない。