恋季節~春夏秋冬~
走って正門の方まで行く。
夏先輩まだいるかな…
人影が2つ…
あれかな??
もう1人誰だろ…
…春…さん?
どうしよう!
出て行きづらいっ!
でもでもっ
行かなきゃっ
このまま戻ってお兄ちゃんにバカにされんのも勘弁だしっ!
「夏先ぱ…」
え?
今の……
……キ…ス…??
こんなところでキス…?
私の声が聞こえたらしく夏先輩が振り返る。
「彩名? どうしたんだ?」
春さんを置いて夏先輩が近づいて来る。
「あ…ジャ…ジャージ…部室に…忘れてて……」
「おー さんきゅー」
いつもと変わらない夏先輩。
「? 彩名、どうした?」
夏先輩が手を伸ばしてくる。