恋季節~春夏秋冬~
「さっ…触んないで!!」
「あ…やな…?」
私が大きな声を出したから夏先輩がたじろく。
私も1歩後ろに下がる。
「どうしたんだよ?
何かあった…「夏先輩は!
優しすぎるのよ!
誰にでも優し過ぎるっ!!
だから勘違いするコいっぱいいるんだから!
いっぱい、いっぱいいるんだから!!!」
何言ってんの、私…
「彼女いるなら彼女にしか優しくしちゃダメなの!
なんでこんなところでキスしてるの!?
意味わからない!!」
意味わからないのは私。
気づけば涙が出てて。
自分が何言ってるかわかんないし、最悪…。
「不潔! 変態!!
夏先輩なんか大っキライッ!!!」
散々なことを夏先輩に言って走って逃げる。
「彩名っ…」
後ろで夏先輩が私のこと呼んだような気がしたけど、私には振り返ることなんて出来なかった。
「ハァ……ハァ……
何今の……」
言ってることわけわかんない…。
ってか話し繋がってないじゃん…。