恋季節~春夏秋冬~
【夏野*side】
点差は0ー0。
このままじゃ引き分けかヘタすりゃ負ける。
1点は欲しい。
って後半始まった時から思ってんだけどなかなかチャンスが来ねェ。
って思ってたら絶好のチャンス!
相手のゴール近くには今キーパーしかいない。
そしてボールは今相手側のゴールの近くにある。
そしてボールを持っているのは彩人だ。
彩人がマークされてない俺を見つけ、パスをうってくる。
彩人からの絶妙なパスを受け、ただ一心にゴールを見据える。
タイミングをはかり、ゴールに向かいボールを…………蹴る!
ピーッッ!!
ゲーム終了のホイッスルが鳴る。
「夏! ナイスゴールッ!」
彩人が駆け寄って来て俺の肩を組む。
「おーッ!
彩人ナイスパス!」
「トーゼンだろっ!
あっ! 春さん達来てんじゃん♪」
彩人が春と秋と冬を見つける。
「ホントだ」
でも今の俺には春達より、彩名を見つける方が早かった。