美月~大切なあなたへ~
「僕ら教師が不安なら、生徒達だって不安なんです。
僕らが生徒達を信頼すれば、生徒達も僕らを信頼してくれるんです。
それを分かってください。」


『龍心……。』


そーだよな。


信頼が、俺達の、学校という団体を支えてくんだ。



『そうだよな。ほんと…俺はバカだったよ。お前にも、悪かったよ…。』



俺は龍心に頭を下げた。


本当に悪かったと思ってる。


でも、コイツに頭下げるのはこれが最後にしたい(笑




「もう一つ!言わなきゃいけないことがあるんじゃないか?」


『「え?」』



沖田先生が確信を含んだ笑みを浮かべる。



「俺の目を誤魔化せるとでも思ってたのか?龍心。」


「え……?」


「正直に言え。俺は悪いこととは思ってない。
むしろ、お前がアイツを思うことで、お前の気持ちが過去から切り替われるなら……。」



な、なんの話だ?

龍心、俯いちゃってるけど…?


しかも、過去って……







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