美月~大切なあなたへ~



「俺は……お前が前進してくれればそれでいい。
お前が少しでも、周りに素が出せて、甘えられて、楽しい生活ができるようになってくれれば、それだけで嬉しいんだ。

……俺も、進んでみるよ。」



日明先生は微笑んでいた。


暖かく、強い光が見えた。




日高 美緒


この子は、いつまでも前進できずに足踏みしていた中年2人に




行動する勇気と

人間らしい感情を

取り戻させてくれた。





来週で1学期が終わる。




夏休み………



この夏休みは、僕と日明先生にとって、とても大きな意味を持つ事になるだろう。








< 121 / 200 >

この作品をシェア

pagetop