美月~大切なあなたへ~
中2病生活
生活の変化
あれから何事もなく1年生を終えた。
中学の生活に慣れて、斎藤先生の事も着々と計画を立てている。
どうやら、日明先生は心配なさそうだ。
あと一歩、踏み出せれば、家族を迎えに行けそうに思える。
龍心先生も心なしか明るくなったみたい。
まだ一枚壁があるみたいだけど…。
「みーーおーーちーー!!!」
うぎゃあ!
みっちゃんとは、進級しても同じクラスだった。
嬉しいような……
うっとおしいような……
「ねーねー!選択教科なににする?」
2年生になって、1年生の三学期に1つだった選択教科が2つになった。
『ん~~…。』
学年集会で配られた選択教科の説明用紙を見た。
…………。
『……数学と体育。』
「ぶはっ!!」
!!??
え、なんで吹き出すの?
「……ふ~ん…。
龍心先生……ねぇ……(笑)」
別に……
『龍心先生だから選んだわけじゃないよ!!』