美月~大切なあなたへ~



私の足にすり寄って泣きべそかいてるみっちゃんの背中を擦った。




「あのね、怒ってなんてなくて、実は、ちょっと、安心、しててぇ…。」



『うん?』




しゃくり上げながら話すみっちゃん。




少し落ち着いたらしく、私の足から離れて、しゃがんだまま見上げて話している。





「あのね、わたしね、いつの間にか…




日明ちゃんが好きになってたの。」





『ふえぇ!?』




まじですかっ!?




それは………




結構、複雑だなぁ…。







だって…




私はこれから日明先生の家族を……








< 156 / 200 >

この作品をシェア

pagetop