美月~大切なあなたへ~
「私、日明ちゃんの力になりたい!
だから、美緒ちと一緒に、日明ちゃんをなんとかする計画たてたいの!
だめかなぁ?」
なんか……
嬉しくなった。
みっちゃんが察してたのに、私に何も言わなかったのは、きっと……
私から協力することを頼んでほしかったんだと思うけど…
そんな私を叱らないで、自分から手を差し出してくれた。
みっちゃんは、自分の想いより、皆の気持ちを考えてくれる。
それをまた実感できたのが嬉しかった。
『みっちゃん……ありがとう!
嬉しいよ!みっちゃん大好き!!』
「美緒ち大好きぃ!!」
2人で抱き合ってじゃれていると、怖い声が聞こえた。
「こらぁ!!日高っ!!!浜田っ!!!
サボってんじゃない!!」
「『沖田先生!!!』」
教室にいると思ってたのになぁ。
二階の窓から顔を出して怒鳴っている沖田先生。
でも、状況を察してくれたのか、声とは裏腹に優しい表情をしていた。
多分……いや絶対に
あの人もみっちゃんが起きてたのに気付いていただろうな…
んで、こうなることも……
黒いなぁ…………