美月~大切なあなたへ~
「はーい、じゃあ今日の練習はここまで!」
ぐだって終わるのはいつものこと(笑)
でも、私とみっちゃんは、窓辺に座って、しばらく先生を眺めていた。
『みっちゃん…。
なんなら思い切って告白してみたら?』
「………は!?」
『本人に、奥さんたちの居場所を直接聞き出せないなら、告白の勢いに乗って
“好きだから力になりたいんです”
みたいな感じで……。』
「絶対むりむりむりむり!!
理由になってないし!
それに、力になろうってのに、告白はないでしょ!?」
『そーかなー?』
誰もいない音楽室は、いろんな話が弾んで便利だなぁ…
でも、最後に残った人は、音楽室の戸締まりをして、職員室に鍵を返す仕事をしなくちゃいけない。
冷房の効いた職員室に入るのはいいけど…
でたくなくなるから、また苦しい…。
「そろそろいこっかぁ。」
2人で戸締まりをして、いつも通り職員室に向かってたとき……
私的には嬉しい事が起きた(笑)