美月~大切なあなたへ~
そのあと、邪魔者の私は、みっちゃんに狼狽えないように喝を入れて帰った。
きっと詳しい話はお盆明けに聞かせてもらえるだろう。
明日から部活もお盆休みだし。
実はみっちゃん、両親が厳しくて、携帯が使える時間も制限されてる。
ドキドキしながら、次の部活を待ってなくちゃいけないのかー…。
――――――――
『ただいまー。』
「「おかえりー!!」」
あー……
そっか、明日からお母さんの実家に帰るから、お父さんも今日は帰りが早いのか。
つか、
「大輝!
床に雑誌散らかさないでよ!
て、ゆーかお父さんも!明日の荷物の準備は終わってるの?
お盆なんだから、準備しなきゃいけないものがいっぱいあるでしょ?
足りなかったら、夕飯前に買い出しに行ってね!
家事は協力してやる!」
一気に2人が動き出した。
まったく……
本当にうちの男どもは言われなきゃ何もできないのかな…。