美月~大切なあなたへ~
教室に入って自分の席を探す。



後ろから2番目の席。
半分よりは窓際寄り。








…窓際がよかったな…。






ぱっと、クラスの面子を確認。男子の面子が嫌だ。





去年(小学校時代)ケンカばっかしてた奴ばっかじゃん!








はぁ…と、ため息が出る。





ふと、斜め前の席に見慣れた後ろ姿が。




『みっちゃん?』



「あ~~!!美緒ちゃんじゃん!!!」








幼稚園からの友達、“みっちゃん”こと『未来』(ミライ)だった。




いつもウルサくて騒がしい未来が、今だけクラスでの救いの女神に見えた。








< 3 / 200 >

この作品をシェア

pagetop