美月~大切なあなたへ~
「美緒ち~~。
今日もプールあるじゃ~ん!最悪ぅ~。」
私が山本先生を哀れに思った日から数日。
今は朝のホームルームが始まる前で、教室で雑談中。
今日も地獄のプールがあるらしい。
『はぁ……』
思わず溜め息が漏れた。
「なぁ~に、溜め息なんてついてんだぁ?日高ぁ。
悩みなら聞いてやるぞぉ。」
バシッと、何かで頭を叩かれたと思ったら、聞き慣れた声が降って来た。
『日明先生…。』
声の主は日明先生。
日明先生は、私の頭を、先生の持っていた名簿で叩いた。
地獄の授業の前に、嫌でも明るくさせられる声を聞くと、地獄がさらに嫌になる。
「日明先生~。
ウチの学校のプール狭いですよぉ!先生の権力でどうにかしてください!」
「はぁ?それで溜め息ついてたのかぁ?
ハハハ!!毎年いるんだよ、そういう奴が。
じゃあ今日のプールは、俺が楽しくしてやる。」
みっちゃんの無茶な要求を軽くスルーした日明先生は、意味の分からない事を言い出した。
『日明先生が?
でも、日明先生は理科の先生ですよ?
体育の授業は出れないじゃないですか。』
私は素直な疑問を、日明先生にぶつけた。
「ハハハ!
まぁ、楽しみにしとけ!」
日明先生は、そう言って私の頭を名簿で叩いて、教室から出て行った。
その先生の行動に、少し自分の胸がざわついたことに、私自身も気が付かなかった。
今日もプールあるじゃ~ん!最悪ぅ~。」
私が山本先生を哀れに思った日から数日。
今は朝のホームルームが始まる前で、教室で雑談中。
今日も地獄のプールがあるらしい。
『はぁ……』
思わず溜め息が漏れた。
「なぁ~に、溜め息なんてついてんだぁ?日高ぁ。
悩みなら聞いてやるぞぉ。」
バシッと、何かで頭を叩かれたと思ったら、聞き慣れた声が降って来た。
『日明先生…。』
声の主は日明先生。
日明先生は、私の頭を、先生の持っていた名簿で叩いた。
地獄の授業の前に、嫌でも明るくさせられる声を聞くと、地獄がさらに嫌になる。
「日明先生~。
ウチの学校のプール狭いですよぉ!先生の権力でどうにかしてください!」
「はぁ?それで溜め息ついてたのかぁ?
ハハハ!!毎年いるんだよ、そういう奴が。
じゃあ今日のプールは、俺が楽しくしてやる。」
みっちゃんの無茶な要求を軽くスルーした日明先生は、意味の分からない事を言い出した。
『日明先生が?
でも、日明先生は理科の先生ですよ?
体育の授業は出れないじゃないですか。』
私は素直な疑問を、日明先生にぶつけた。
「ハハハ!
まぁ、楽しみにしとけ!」
日明先生は、そう言って私の頭を名簿で叩いて、教室から出て行った。
その先生の行動に、少し自分の胸がざわついたことに、私自身も気が付かなかった。