美月~大切なあなたへ~
そして遂に、地獄のプールの授業がやってきた。



クラス全員、テンションがた落ち~~…。



でも着替えなきゃいけない…めんどくさ……。





「あぁ~もう!!
プールやる位なら、教室で自習の方がマシ~~!!!」



勉強嫌いのみっちゃんが、珍しい事を叫んだ。



着替え終わったのに、プールに行きたくない。




『でも、今日は、日明先生が楽しくしてくれるんでしょ?』


「あぁ!そっかぁ!
でも、期待出来ないなぁ…。

だって、理科の先生の言うことだよ?信用できない!」









「言いたいことはそれだけかぁ?
着替え終わったなら、早くこっち来い!!」







山本先生でも沢木先生でもない人の、デカい声が響いた。








私の心臓が、何故か急に騒ぎ出す。









「どぉうえ~~!?
なんで日明先生がぁ~~!?」






そう、プールから響いたデカい声の主は、日明先生だった。





日明先生は、水着でプールサイドに立っていた。



程よくついた筋肉。


部活してるから、顔と腕だけの日焼け。


笑顔からこぼれる白い歯を、照り付ける太陽が光らせる。



















ヤバイ……






カッコイイ。











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