美月~大切なあなたへ~
男子達の仕切りで、バスケに決定。


体育館に移動した私達は、適当にチーム分けをして、適当にトーナメントを組んだ。



日明先生は


「どっかのチームがピンチになったら、誰かと交代して加わるわ。」


と言っていた。



それまでは審判をやるらしい。




私はみっちゃんと同じCチームになった。



Cなのに試合は一回戦から。



なんでだし…!







そんなこんなで試合開始。



ジャンプボールのボールが、私のところに来た。


早速ーー!?



敵の男子が群がってきたぁ!!











………バスケクラブに入っていた時の血が騒ぐ…!








計画性も何もない男子達を、ドリブルしながら軽く抜いていく。




小学生の時のバスケの授業中、本気でやったら、ダントツ勝利をしてしまい、男子を泣かしてしまったことがある。



それからは手を抜いてきたけど、中学生になった今は、男子も相当体力つけてきただろうし、本気出す!!









抜いてきた男子は、すぐに私の周りに追いついたけど、もうゴール下だし、身長を活かしてブロックにまわっている。





……そう簡単にブロックされて、ボール取られる私じゃない!!






私の前に立ちはだかる男子を置き去りに、数歩下がった私は、スリーポイントシュートのラインから、思いっ切りシュートした。









試合が始まってまだ5分。





私が入れたスリーポイントシュートに、敵の男子は戦う気力を失っていた。






ザマみろ♪♪





女子ナメんなよ!!








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