美月~大切なあなたへ~
「みーおーち!聞いてた?」


『えっ?なっ何?』



みっちゃんの声で我に返った私。



やっば……先生の話、全く聞いてなかったぁ……



「もー!今日の三時間目と、五時間目が入れ替えだって!」


『三時間目と五時間目?国語と数学ね♪
分かった、ありがとみっちゃん♪』



二カッてみっちゃんが笑う。



うん♪良い友達持ったなぁ……












ねぇ、お母さん。




小学生では本当の親友なんて出来ないって言ったけど、


中学生ではどうなのかなぁ?




みっちゃんは、私の本当の親友だと思ってるよ。





………どう…思うかなぁ?










「美緒ち♪やったね!」


『え、何が?』


みっちゃんはニヤニヤしている。



「今日の時間割り変更、
数学が五時間目になったから、理科と繋がって、美緒ちの大好きな斎藤先生連続♪」


『あっ!』



そういえば六時間目は理科だ!




やっほーーーい!!







< 89 / 200 >

この作品をシェア

pagetop