ご褒美は唇にちょうだい
「また、夜のお楽しみにしようか」


「明日の撮影は昼からですし、今夜は時間に余裕がありますね」


余裕って……キスだけじゃすまないってことね。
私が照れて笑っている耳元で、久さんはささやいた。


「仕事には障らないようにしてやるよ」


二重人格。私は小さく文句を言って、名残惜しい唇を離した。

愛しい人とこの先も生きていく。
大事なものを手に入れた私はきっと無敵。
もう何も怖くないし、どんなことだってできてしまいそう。


ドアのチャイムが軽やかに鳴った。






(end)



2016.5.18



< 190 / 190 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:321

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

元カレ救命医に娘ともども愛されています

総文字数/47,397

恋愛(純愛)71ページ

表紙を見る
かつて女の子だった人たちへ

総文字数/99,972

恋愛(その他)165ページ

表紙を見る
熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
  • 書籍化作品
[原題]じゃじゃ馬は馴らさずひたすら愛でるもの

総文字数/106,766

恋愛(純愛)207ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop