ご褒美は唇にちょうだい
「なら、黙っていて。無駄なことは喋らないで」
操はキツイ口調で言い、背を向けると事務所を出て行こうとする。
どうやら、進学のことは地雷だったらしい。
それにしても、なんて気位の高いお姫様だ。
幼い頃から特殊な世界でもてはやされて育つと、こうした人間になってしまうのだろうか。
「はい、わかりました。これからよろしくお願いします」
俺は去りゆく背中に向かって声を張り、頭を下げた。
まあ、いい。
お嬢さんのお守程度、雑作もないさ。
その時はそう思った。
操はキツイ口調で言い、背を向けると事務所を出て行こうとする。
どうやら、進学のことは地雷だったらしい。
それにしても、なんて気位の高いお姫様だ。
幼い頃から特殊な世界でもてはやされて育つと、こうした人間になってしまうのだろうか。
「はい、わかりました。これからよろしくお願いします」
俺は去りゆく背中に向かって声を張り、頭を下げた。
まあ、いい。
お嬢さんのお守程度、雑作もないさ。
その時はそう思った。