運命を。

合コン

高2の私らは、この生活をエンジョイしてた。

まだ就職のこても考えなくていいし。

『まだ2年生』と安心している。

だから…、

「北川、お前は成績優秀なんだから大学もっといい所受けろ」

と言う先生の言葉に、

『はい…っ』

と答えるだけだった。

そんなん個人で決めることだし、何で先生に口出しされなきゃいけないの?

私は静かに職員室から出た。


* * *


ガラッ

「あ、花南。どーだった?」

扉に近い席の朱音は私に気付き声をかけた。

『ううん、別に。…それより、七葉は?』

いつもなら七葉もいるはずなのに。

珍しい。

その時、

ガラッ!

反対側の扉に七葉が。

『七…っ』

「合コンするよっ!今日」

あっけにとられる私と朱音。

『はぁ?』

「今C組の川原にね♪頼んできたぁ。他校の子も来るよ」

まるで風のようだ。


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