運命を。
合コンに遅れるとは、何たる失態。

「川原、ごめんよー」

七葉は川原くんの肩を軽く叩いた。

「おいッ、堂本(七葉の名字)!自分から合コンしたいって言っときながら…」

「いーじゃん♪別に~」

2人は中学生からの仲なんだって。

「ちょっと七葉ぁ?私ら放っておかんでよー」

深歩の言葉で七葉と川原くんの動きは止まった。

「ごめーん。てか、みんな着席しよー」

「うん」

みんなは席に順番に座った。

「じゃ、自己紹介でもしよっか」

川原くんがそう言うと郁が、

「はーい♪私から行きますー!真部郁です」

と、仕切った。

「私、原沢深歩。よろしく」

「伊藤朱音ですー♪彼氏募集中です」

「私はぁー、堂本七葉でーす♪」

女子の私以外が自己紹介したってことは、次は…私?

「ほらっ!次は花南だよ」

『…あ、うん。私、北川花南。よろしく~』

営業スマイルで紹介。

男なら誰だっていいんだ。

私を求めてくれる人なら…。

「じゃ、次は男子だなぁ!俺、川原望」

「俺、青木友輔でーす♪超チャラ男だけど、よろしく」
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