運命を。
「大鳥昴ッ…」

大鳥って人は何故かムッて顔して女子たちをニラんだ。

「おい、昴~。お前まだ怒ってんかよ」

「だって俺、んなこと聞いてねぇよ…!誰が好きで合コンなんぞ来るか!」

だからと言って、何で私らに当たるのか。

ウザい男だな…。

「もー。空気悪くなっただろー!あ、俺は野内唯希ですー」

可愛い顔をした男の子。

この中では、この子がマシかも…。

「つか、男子1人少なくない??」

よくよく見てみると、女子5人、男子4人だ。

不平等だなぁ…。

「あ、1人は風紀委員だから遅れるってー」

(…え。風紀?)

風紀委員って、あの真面目の?

「風紀委員?ウケるー♪真面目っ子なの?」

深歩が大笑い。

それにつられ、郁と七葉も爆笑。

「はぁ?ちげーよ。翼は…、明るい少年だよー。てか、青年?」

「あぁ。分かる♪あいつはムードメーカーだもんなッ」

川原くんと青木くんが叩きあいながら爆笑してる。

『翼…?』


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