運命を。

目の前に咲く花

「あっ!花南ぁ~♪」

学校に着くと、そんな声が聞こえた。

『七葉…っ』

「おはよっ♪」

ニカッと笑う彼女の笑顔は、何かいつもと違う風に見えた。

作り笑い…みたいな…。

『…はよっ』

「つかぁ、昨日のあれっ!何っ!?」

“あれ”…。

まぁ、大体何か分かる。

昨日の合コンのことだろう…。

あの“翼”の。

『私も何なのか知りたいよ…』

呆れる。

ほんっと…。

「花南、七葉、おはよ」

そんな2人の後ろからテンションの低い声が。

『朱音…』

そこには、暗い顔をしながら私を見る朱音の姿が。

「朱音ぇ~♪おはよっ!つか、2人とも聞ーてよ~。ねぇ、昨日さぁ……」

ス…ッ

(…えっ?)

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