泡沫に沈み、揺らぐ夢


(……そうか、此処はもう)


現状を悟った途端、溢れんばかりの光が下の方から放たれてくるのを感じる。


眩い光は淡青色のそれを飲み込み、桃色の泡と橙の泡を優しく包んだ。


泡の中に写る顔は光にぼやけて歪み、その表情を読み取ることはできない。


(きっと、またいつか)


何処かから聞こえた声は、何処か寂しく、また懐かしいものであった。


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