君が好き。

でもさ、迷ってたってどうにもなんないのも知ってるし



いざ!


「永遠!おはよ!」


後ろから永遠の首に腕を回す

永遠のシャンプーの香りが舞う


「きゃっ!広瀬くん?!」


…おはよって笑顔で返してよ

驚かせたのは俺だけどさ



「おはよう」

俺の大好きな笑顔が返ってきた

ホント可愛い…




「俺いるの忘れないで?」


チッ

「あはは、ごめんね?浩輔くん」






永遠


やめろよ

他の男に俺の大好きな笑顔を向けんなよ


俺だけ見ててよ




「…広瀬くん?体調悪いの?」


少し俯いていた俺の顔いっぱいに永遠が映る

「……うん悪い」



「え!大変!ほ、保健室行こ!今日は私が当番だから!」


永遠が慌てて俺のブレザーの袖を掴む

そんなちょっとの仕草すら俺を煽るんだからどうしようもない



「そういう訳でごめんね浩輔くん!広瀬くん保健室に連れてくから先行くね!」


「いいよ!じゃあね永遠!」



余裕かよ


永遠は俺の腕を掴む

俺を支えようとしてくれてるらしい

……ごめん永遠






何も体調悪くねぇんだわ

さっきのはどっちかっつーとあの男と永遠が一緒にいたのが気に入らなかったんだ




まあ結果的に永遠とアイツを引き離せてよかったけど






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