たいせつなもの



すると私の頭を撫でながら



「ごめんな。



ほんとはずっと嫌だったんだよな?

でも結衣優しいから今まで我慢してくれてたんだよね?



ちゃんとわかってるよ。」




え…
なんでそうやっていつもいつも私の事がわかるの?
先生にあたってるのにどうして…



そんなに優しいの…?


気付くと涙が溢れてて
優しく抱き寄せられた白衣の中で泣き続けた。



外に出て季節を肌で感じる事は出来ないけれど




私は心の中に






暖かい春を感じたよ。





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