たいせつなもの
結衣side
気がつけば処置室のベットの上だった。
やってしまった…
ふっとみると横で先生が手をつなぎながら眠ってる。
先生には迷惑かけちゃったな…。
繋いであった点滴のせいか、体が大分楽だ。
熱も今のところない。
「ん…
起きた?
ごめんな。
また辛い思いさせちゃって…」
「ううん、私が悪いから…。
また迷惑ばっかり掛けちゃって…
ごめんなさい。」
俯く事しかできない。
「俺は結衣を守ってやりたいのに全然守れなくて、お前にいっつも無理させて、ほんとダメな男だよな。
でもな?
それでも俺は結衣を大切にしたいんだ。
俺の好きな人だから。
だから俺は結衣が苦しかったら何度だって助けてやる。絶対だ。
結衣が辛かったらずっと付いてるから。
結衣のことが好きなんだ。」