たいせつなもの
すぐに救急車を呼んでもらい、蓮のいる病院に運んでもらった。
ここでうろたえてはいけないと何度も心に言い聞かせて…
私はいつも明日香に守ってもらってる。
今度は私が守るんだ。
「では運びますね。」
「はい。お願いします。」
明日香は意識を飛ばしていた。
よっぽど痛かったのかな…
ふと明日香の足を見るとすごく腫れていた。
頼ってくれたら良かったのに…
ケホッケホッ
さっきまで意識しないようにしていた喘息の咳まで少し出てきた。
こんな時に自分も調子悪いなんてほんとに情けないね…
自分の事なんてどうでもいい。
明日香さえ無事でいてくれたら…
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