たいせつなもの



奏汰の診察室に入ると結衣が眠っていた。

眠っている間にすっと聴診器を入れて音を聞く。

明らかに喘鳴がする…

それに体が熱い。



これは喘息来るな…



そう思っていると




「………んっ れ…ん……」



気配で気がついたのか、寝言をいってるのかわからないような声で俺の名前を呼ぶ結衣。



体の熱がどんどん上がってきているので1回起こすことにした。

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