禁断ノ恋
さっきから胸の鼓動が激しく鳴っている。
本当に、彼に__…
「私…許されぬ行為__人間界に来てしまって…。急に妖怪の力…妖力が使えなくなって…地界に帰れないの…! どうしよう…どうすれば…!」
焦り、震えていた紅蘭の体を…少年はそっと抱き寄せた。
感じたことのない''人間''の温もりに、紅蘭は涙を零した。
「…隠さなくていい。全て話してくれ。俺は、お前が__…」
少年は顔を赤くし、俯いてしまった。
「…こんな気持ち…初めてだ。俺は…お前が心配でたまらない。お前を…全力で護ってやりたい…!」
どくんっ__と、心臓が飛び跳ねた。