禁断ノ恋
第四章〜裏切った代償…そして、悲哀〜
今日は一日中曇りで、気分が乗らない天気だった。
あの事実を知って…見てしまってから一週間__。
紅蓮は、密かに妹を助ける方法と、亮介の処分の仕方を考えていた。
妖怪と人間が一緒にいること自体、罪。
なのに、紅蘭は亮介に堕ちてしまった。
恋を、してしまった。
その行為の代償はとても重く、本来ならば紅蘭が処分される。
しかし__やはり、紅蓮には愛する妹…紅蘭を、殺すことなんてできなかった。