禁断ノ恋

厳しい訓練を終えた紅蘭は、倒れるように座った。

そして、はー…と、長い溜め息をして、ぼんやりと辺りを見回していた。


「紅蘭。よく、あんな辛い訓練をやり切ったな。褒めてやろう」


紅蘭の兄_紅蓮が、嬉しそうに飛んで来た。


…兄さんが、何か言っている……。


嬉しそうに喋っている紅蓮の話を全く聞かずに、思っていたことはただ一つ。
< 7 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop