パパは女好き
〜 豊 視点 〜
『あー、自己紹介してなかったね
俺は、相沢 俊樹。隣町の高校生だよー
愛音ちゃんに夢ちゃん。よろしくねー』
目の前にいる男は、俺が愛音や夢を抱きしめて威嚇してるのにもかかわらず平気で、愛音と夢に手を振って挨拶してきた
コイツ、マジでなんなんだ?
「隣町の高校生がこの学校に何の用かな?
女を口説くのは勝手だけど、学校の中にまで入ってくるなんて頭がおかしいのかな?」
うわっ……
聖司の言葉、容赦ねぇ……
『学校の中にまで入ってないよ?
一応、校門のとこにいたつもりだけど?』
「校門のとこだとしても、学校の前で君みたいな人間がいたら他の生徒に迷惑がかかる。早く消えてくれないかな?」
『何お前、生徒会長とかそんなん?』
「そうだけど?理解出来たならさっさとこの場から消えろ」
やべぇな……
聖司マジギレ寸前じゃねぇか……
なんでそんなにキレてんだよ
まあ、どうでもいいか
後は聖司が何とかしてくれんだろ
俺は、愛音に帰ろうと言い
愛音の腰を抱きながら目の前にいる男を避けて通ろうとしたら……
『ちょっと待ってくれない?
俺は、あんたに用事があってここまで来たんだからさ』
男は、俺の肩を掴んでそう言ってきた
「はあ?俺に?」
『そう、あんたに』
はあ!?
意味分からねぇ
俺に用事って……
俺はお前のこと知らねぇぞ
知らねぇやつにいきなり用事があるって……
あっ、まさか……また…