パパは女好き
『あんた、三国 豊だろ?』
「ああ。そうだけど?」
『そうか……
んじゃ、一発殴られてくれねぇ?
夢ちゃんは、愛音ちゃんに預けてさ』
「何が、そうか……だよ
お前に殴られるわけねぇだろ」
殴られてたまるかよ
ここで殴られたら俺は、ただのMだろ
「お前あれだろ?
女を俺にとられた〜とかそんな感じのやつだろ?
安心しろ。俺の女は、ここにいる愛音だけだから」
毎回あるんだよな〜
逆恨みってやつ
俺がイケメンだからって恨むなよなー
『……ちょっと違うなー
俺は、別に女とられたくらいで
わざわざお前を殴りに来ねぇよ』
「はあ?じゃあ、なんで殴ろうとしてんだよ」
意味分からねぇ
『どんなことがあっても……
女を泣かせるのはダメだろ?
だから女を泣かせたお前は、俺が殴ってやる』
「はあ!?」
意味分かんねぇ……って…!
ちょっ……っ!!!
そう思っていたら、男は俺に殴りかかってきた
俺は、頬をかすっただけだが急なことで夢を落とすとこだった
「やめろ!!」
威圧的なデカい声が聞こえ、俺と男はその場に立ち止まり声のする方を見た
声の主は、聖司で……
聖司は、若干……いや、だいぶキレてる状態…
すげぇ睨んで俺のとこにきた