劣等生の秘め事
「あれ? どこまで数えたっけ?
まぁいいや。いーち、にー…」
そんな適当やめたげて!
技かけられてる蝶野小町が悲惨すぎる!
「小町、すごく幸せそうな顔してるな」
「そりゃメグに乗っかられてんだから」
吉田結弦は結城廉太郎と話し、ニヤニヤしている。
「……?」
吉田結弦はいきなりこっちを見た。
反射的に身をひそめる。
「どうした?」
「……別に」
吉田結弦が三橋恵の方に視線を戻した頃には、カウントは終わっていて、三橋は勝ち名乗りをあげた。