劣等生の秘め事
「きのうのキャットマスク、めちゃくちゃかっこよかったんだよ!」
「なに、キャットマスク?」
「マイナープロレス団体の花形だよ。メグ、チケットもらってよく見に行くみたい」
「たまにわざおしえてもらうんだー」
「それは楽しそうでよかった」
「よくないよ。いつも技かけられるの僕なんだよ。身体中痛い」
「本音は?」
「ご褒美です」
5人は楽しそうに話しながら校門を通り過ぎた。当然、絡まれている私を横目に。