silver wattle.゚・*.
少したった今なら皆電話に気づくかも…!
そう思い、おじさんに引っ張られながらも鞄からケータイを取り出す。
「あ…充電が…。」
さっき3人を見失ってからケータイを使いまくったせいで充電が残り10%。
きっと助けてとは言えても、事情を説明する時間なんてない…。
「…嬢ちゃん、ケータイはしまいな。」
そう言ったおじさんは何故かケータイを奪おうとする。
連絡でもされたら困るの?どうして?
理由を考えると悪いことしか浮かばず、より一層怖い。
少しでもいい。出てさえくれれば…!
そう思い、あたしは無我夢中でサク君に電話をかけた。
~♪
すると何故かすぐ近くでサク君のケータイの着信音が鳴った。
「…サク君?………サク君助けて!お願い!助けて!!」
あたしは必死にそう叫んだ。