silver wattle.゚・*.



少したった今なら皆電話に気づくかも…!



そう思い、おじさんに引っ張られながらも鞄からケータイを取り出す。



「あ…充電が…。」



さっき3人を見失ってからケータイを使いまくったせいで充電が残り10%。



きっと助けてとは言えても、事情を説明する時間なんてない…。



「…嬢ちゃん、ケータイはしまいな。」



そう言ったおじさんは何故かケータイを奪おうとする。



連絡でもされたら困るの?どうして?



理由を考えると悪いことしか浮かばず、より一層怖い。



少しでもいい。出てさえくれれば…!



そう思い、あたしは無我夢中でサク君に電話をかけた。



~♪



すると何故かすぐ近くでサク君のケータイの着信音が鳴った。



「…サク君?………サク君助けて!お願い!助けて!!」



あたしは必死にそう叫んだ。

< 106 / 253 >

この作品をシェア

pagetop