silver wattle.゚・*.


「…苺花!!」



気づくとおじさんの手は離れ、どすんという鈍い音と共に



「…いたたた。」



と床に倒されていた。



「…苺花!無事か?!何もされてないか?」



そしてその場には必死にあたしを助けてくれた汗だくのサク君がいた。



あたしはサク君の顔を見るとほっとしてしまって、目から涙がぽろぽろとこぼれ落ち、止まらなくなった。



するとサク君は子供をあやすように



「もう大丈夫だよ。よしよし。」



って抱きてしめ、あたまをぽんぽんしてくれた。


さっきまですごく怖かったのに、今では胸がぽかぽかしてすごく暖かかった。

< 107 / 253 >

この作品をシェア

pagetop