silver wattle.゚・*.
「苺花ぁーー!!無事で良かったー!」
あたしとサク君が2人のところへ行くと千代ちゃんは1番心配していたみたいであたしのところを飛んでくる。
「千代ちゃん…。心配してくれてありがと^^
でも、ちょっと足が痛いかななんて。」
「貸せ。」
泉舞君はあたしがそう言うと持っていた下駄を取り上げる、ぱぱっと鼻緒を直してくれた。
「呉服屋だからこのくらい出来ないとな。」
そう言って下駄を渡してくれた。
「泉舞君、ありがとう^^」
「そうーいえばさ、苺花探してる時にこ!買ったんだ!やるよ!」
サク君はそう言ってポケットからミモザアカシアのネックレスを取り出す。
「え!サクも買ったの?!私もさっき買っちゃったわよ?」
千代ちゃんがそう言うと、泉舞君は黙ったまま手のひらを見つめている。
「泉舞君??」
手のひらを覗くとそこにもミモザアカシアのネックレス。
皆さっきまでは安物だなんだと言っていたのに今では皆がそのネックレス持っている。
そんなことを考えていると笑いが止まらなくなった。
笑いながら、あたしもさっき買ったネックレスを見せる。
「え!苺花も買ってたの?それじゃあ皆お揃いね。」
千代ちゃんはそう言うと今まで1番いい笑顔で笑った。
「ミモザアカシアにちなんで来年も再来年もずーっと4人で仲良くしような!!」
そう言ったサク君もいい笑顔で笑った。
「ふっ。愚問だな。これから先もずっとか…。
当たり前だ。」
泉舞君は珍しく素直だった。
あたし達はこの夜、『これからもずっと一緒』という約束をした。
この時はまだずっと一緒にいられる。
そう思っていた。