silver wattle.゚・*.


視線の先を辿るとそこには



「…京極先生。」



噂の婚約者らしき人と歩いているのが見えた。



「…千代。」



サク君は何かを知っているようで口を閉じる。



その途端、千代ちゃんはその場から逃げるように茂みの方へと走り出す。



「千代…!」



あたしが千代ちゃんを追いかけようとするとそれより早くサク君が追いかけていった。



そしてあたしはその後ろを追いかけたが、足の治療がまだだったため、2人に追いつくことが出来ない。



「どこ行ったんだろ…。」



あたしの後ろにいた泉舞君もいつの間にか居なくなっていてまた迷子になってしまった。



とりあえず2人が走っていった方向へと歩くことにした。
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