silver wattle.゚・*.
千代ちゃんが…2人が…こんなに苦しんでるのにあたし…全然気づけなかった。
「…ってなんで苺花が泣きそうになってんだよ。」
とサク君が泣きそうな顔で笑う。
「だってぇー…。」
泣くつもりなんてなかった。
でも、話を聞いていたらなんでか自然と涙がこぼれ落ちた。
そしてサク君はあたしの涙を拭ってくれながら
「もしこれが…こういう気持ちが好きってゆーんだったら、俺はきっと…千代が好きなんだ。」
とはっきり言った。
「…そっか。…あたし話聞いて泣くとかそんなことしか出来ないけど皆が笑ってくれるならいつだって話聞くよ!」
正直『サク君が千代ちゃんを好き』なんて話、聞きたくなんかないって、そう思ってた。
でも、サク君が…皆が笑っていないのはもっと嫌だ。
「サク君…笑って?」
あたしがこう言うと今度はサク君が嬉しそうに笑った。
そして
「あー。苺花みたいな奴好きになりたかったなー。」
って冗談交じりに笑いながら言った。