silver wattle.゚・*.


冗談だって分かってるけど、そんな事言って欲しくなかった。



「…あたしは…サク君が好きだよ…。」



「え?なんか言った?」



あたしの小さい声は波や車にかき消され、届く事なんてなかった。



「いや、なんでもないよ〜。そんなことより2人待ってるだろうし早く戻ろ!!」



そう言ってあたしはサク君のまえを歩く。



皆が笑ってくれるなら、あたしの気持ちなんてどうでもいい。



でも、本当はあたしだってサク君に好きになってもらえたらどんなに嬉しいことか…。



あたしは千代ちゃんになりたかった。



…そんなの叶わないのに…。



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