silver wattle.゚・*.
「千代子ちゃんのお父さん、真嶋社長は君のことを役立たずだと言っていた。」
…やっぱり私は役立たず以外の何でも無い。
そう分かってるのにいざ言われるとなんだか凄く虚しかった。
「…千代子ちゃん、泣かないで。」
私は気づいたら泣いていた。
役立たずなんて今更なのになんでこんなに涙が溢れるんだろう。
先生は私の頬に零れた涙を拭ってくれた。
「俺は役立たずって言われてる千代子ちゃんを助けたいって思ったんだ。千代子ちゃんが役立たずじゃないって証明したいって思ったんだ。…俺は君の味方だよ。」
私はこの人なら…京極先生なら私を救ってくれる。そう思った。
その途端、ふわっと今までに感じたことのない暖かい気持ちが胸を満たした。