silver wattle.゚・*.


次の朝、目を覚ますと昨日のサクの言葉を思い出した。



『先生からしたら俺らなんて子供だよ。』



そんなのサクに言われなくても分かってる。



分かってるのに胸が痛くなっていくばかりだ。



「お嬢様、おはようございます。シュウさんがいらっしゃいました。」



「え、サクが?」



こんな朝からなんだろう…。



「よ、よお。」



玄関へ向かうと気まずそうにサクが立っていた。


「おはよう。こんな朝早くにどうしたの?」



「昨日悪いことしたから謝ろうと思って…。」



サクはそう言って俯く。



これだからサクは恨めない。



「昨日ちょっといろいろあって気がたってたんだよ。その、ごめんな?」



そう言ったサクはまるで弱ったわんこみたい。



「ふふっ。そんなのもういいわよ。それより急いで学校行く準備するからあがって待ってて。」



そう言って私は急いで準備をした。



< 182 / 253 >

この作品をシェア

pagetop